庭の苔にも春が

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庭にある木のブロック上の苔に花が咲いている。正確には花じゃなくて朔であり、長く伸びとるのは朔柄。朔柄は3cm位。
「苔の花」は春の季語だ。日頃地味な苔にしてはこの華やかな状態。花と呼びたくなるよね。
それも明治以降に量産された新しい季語じゃなくて、元禄頃からあるというんだから大したもんだ。

踟幮する沓に音なし苔の花 蕪村

踟幮は辞書では踟蹰となっていてちちゅうと読み、躊躇することらしい。踟蹰なんて今は死語だな。躊躇も含め全部足偏なのが面白い。
この句は、苔が絨毯みたいに見事なんで踏むのを躊躇した、踏んだら音がしなかったという句なんだろう。江戸の頃一般人は沓なんて履いてないんで、寺社の風景かあるいは蕪村得意の歴史物の想像かも知れない。踏んだ時の感触さえ伝わるような蕪村らしい絵画的な句である。

写真の苔はノミハニワゴケで間違いないだろう。赤い朔柄の苔はおいいけど、茎が長く這うとるんで分かる。

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蚤葉庭苔?蚤のように小さい葉で庭によく生えているということか。でも苔の葉なんてどれも小さいんじゃがね。

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